バージョン統一のススメ
こんばんは、ルゥです。
今回は僕がよく話題にする、「カードのバージョンを統一すること」について語っていきたいと思います。
目次
- 統一する理由はあるのか?
- 統一しない理由もある?
- 墳墓避けについて
- 最後に
1、統一する理由はあるのか?
結論から言うと統一する理由はあります。
統一しない場合のデメリットとして、
・対戦中の特定の場面で手札がバレる。
・マッチ(3本勝負)で構築がバレる。
・見栄えが悪い。
などが挙げられます。
この中でも「見栄えが悪い」は誰でも見れば分かりますが本人が気にしないのであれば統一する理由としては不十分です。
そこで残り2つの具体的な例をお見せしようと思います。
最初に「特定の場面で手札がバレる」から解説していきます。
まず、対戦相手の手札が2枚、バトルゾーンには何もなし。
自分は《解体人形ジェニー》を召喚。
手札が《蒼き団長ドギラゴン剣》2枚(どちらも通常Ver)であることを確認し、《ドギラゴン剣》を捨てさせました。
次のターン、相手はドローのみ(マナセットなしで)ターン終了。
自分のターン、《アクアベララー》と《特攻人形ジェニー》を召喚。
ランダムハンデス、《ドギラゴン剣(銀シク)》がハンデスされました。
その後、《アクアベララー》の効果でデッキトップを見てみると《龍装チュリス》でした。
さて、この場面です。
最初の《解体》で見た《ドギラゴン剣》のバージョンは、通常が2枚でした。しかし《解体》と《特攻》でハンデスされたのは通常1枚と銀シク1枚でした。
つまり残った手札1枚は《ドギラゴン剣》(通常)ということが分かると思います。
このとき《ベララー》で見た《チュリス》は下に送るべきでしょうか?
手札が《ドギラゴン剣》と分かっているので下に送るのがどう見ても正解ですよね?
ところが、対戦相手の《ドギラゴン剣》がバージョン統一されていたらどうでしょう。
未確認の手札が1枚、デッキトップは《チュリス》、誰でも悩むと思います。
極端な例ですが、このような場面で手札がバレます。この例だと勝ち負けに大きく関わる重要な場面ですが、もっと軽い場面は頻繁に訪れます。
例えば、《ディメンジョンゲート》《ライフプランチャージャー》などのサーチをした次のターンの、《ブレインタッチ》《ジェニコの知らない世界》などのランダムハンデス。
このときもサーチしたカードは手札に加える前に相手に公開するので、ランダムハンデスしたカードが同名カードでもバージョンが違えばすぐに気づきます。
次に、「マッチで構築がバレる」についてです。
こちらはそこまで難しい話ではありません。
簡単な例を挙げると、1ゲーム目で《終末の時計クロック》のGPプロモが公開領域に3枚見えました。2ゲーム目で《クロック》のCSプロモが1枚見えました。
つまり《クロック》は4枚採用されていることが分かります。
《クロック》ならそりゃ4枚入ってるだろwと思うかもしれませんが、白ゼロサッヴァークの《煌龍サッヴァーク》の3枚目以降が確認できた場合はどうでしょう。
GP7thの優勝構築は2枚ですし、準優勝は1枚しか入っていません。
こうして対戦相手のデッキリストも読めてきます。
このように、バージョンを統一しないことで相手に情報アドバンテージを与えていることを分かってもらえたと思います。
2、統一しない理由もある?
一般的に、統一しない方が良い!と言われているデッキタイプが少数ですが存在しています。
例えば、「悠久チェンジ」や「アナカラーシャコガイル」です。
これらのデッキに共通しているのが「墓地のカードを山札に戻す効果がある」ということです。
悠久チェンジなら《悠久を統べる者フォーエバープリンセス》、アナカラーシャコガイルなら《水上第九院シャコガイル》、どちらにも共通して《怒流牙サイゾウミスト》ですね。
これらのカードで墓地のカードを山札に戻す際に、戻すカードのバージョンを記憶することでその後に同名カードを引いたときにまだ山札の中にあるかどうか確認できます。
《フェアリーシャワー》のプロモを山札に戻した後に《シャワー》のMCを引いても、
まだ「山札に《シャワー》のプロモが残っている」ことが分かります。
バージョンを統一していると今引いた《シャワー》が墓地から戻した《シャワー》なのか、元から山札にあったものなのか、まだ山札に《シャワー》はあるか、全く分かりません。
このようにバージョンを統一しないことで、自分が情報アドバンテージを得ることができるという場合もあります。
この場合でも1項で解説したデメリットは残っていますが、「デメリットを考慮してもメリットのほうが大きい」と判断したならば統一しない方が良いでしょう。
少し脱線しますが、《革命の鉄拳》入りのカウンター剣はバージョンずらした方がよさそうに見えるのに誰も試してないんですよね。革命ゼロトリガーを何枚抱えているかバレやすいせいでしょうか?
3、墳墓避けについて
デュエルマスターズには、《天使と悪魔の墳墓》というカードがあります。
同名カードを全て破壊するこのカードをケアするために同じ効果で違う名前のカードをバラけて採用することを「墳墓避け」と言います。
例えば《ディメンジョンゲート》と《五郎丸コミュニケーション》、《ロジックスパーク》と《ロジックキューブ》と《ヘブンズキューブ》などです。
DMPの多くは環境に《墳墓》が存在していてもしていなくとも、「墳墓避け」の構築やプレイをすると思います。
しかし、避けるのは本当に《墳墓》だけで良いのでしょうか?
第1項で解説した通り、ピーピングハンデス+ランダムハンデスの組み合わせでこちらのバージョン違いのカードをハンデスすることで情報アドバンテージを得ることができます。
ですが、これは構築段階でバージョンを統一することで回避することができますよね。
構築段階で回避できるということはつまり、これは「墳墓避け」と同じレベルの話ではないでしょうか?
「《墳墓》は避けるが《解体》+《特攻》は避けない」、そういうデッキリストを見ると非常に勿体ないなぁと感じます。
4、最後に
第1項から第3項で語った内容は全て「勝つため」の話です。なので「勝つことが目的ではない」、「勝ち負けにこだわらない」という人は全く気にする必要はありません。
しかしCSは「勝つため」に参加する人がほとんどですし、僕自身も「勝つため」に参加しています。
勝つためには1%でも負ける確率は上げたくないので必ずバージョンは統一しています。
このブログを読んでくれた君も勝ちに貪欲に来て欲しい。
秋田CSで待ってるぞ!
p.s. 少し主旨から離れますが1枚だけ旧枠にすると目立つので丸枠か新枠にすると相手がワンチャン見間違える、という話を聞いたことがありますが相手のミスに期待するのはしょーもないので僕は特にこだわりません。
むしろ緑ループを使っていた頃、ループパーツを全部旧枠にすると探しやすくて楽でした。